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「いつも胸に感謝の心を」がモットーの男ryoです。
家族など大切な人がいてもなかなか正直な気持ちを伝えきれないですよね。
おばあちゃんであったり、おじいちゃんであったり、友人であったり。
人がなくなってしまうことは悲しいことです。
亡くなって初めてあの時どうしてしなかったのだろうと後悔することばかり…。
私にも亡くした人がいますが当時、胸が張り裂けるような悲しい思いをしました。
一周忌などの何かの節目であったりお盆であったりと機会があると、故人を思いだしますがなかなか日常の中では自分のことでいっぱいいっぱいだったり、生活が忙しかったりして故人に思いを馳せる時間がなかったりするのかなと思います。
夏のお盆の時期、長崎の精霊流しに一度行ってみることを推したいと思います。
きっと、故人を偲ぶあなたの気持ちに変化が生まれると思います。
今回は、故人に思いを馳せる。そんな素敵なお祭りを皆さんにご紹介していきたいと思います。
長崎「精霊(しょうろう)流し」
精霊(しょうろう)流しとはどんな祭りだろう?
精霊(しょうろう)流しは長崎県で行われるお盆暮れの行事です。
お盆であれば墓参りしたり、精霊馬や精霊牛を作ったり、迎え火・送り火を焚いたりと一般的なお盆の過ごし方をされると思いますが、精霊流しもそのお盆の過ごし方の一種になります。
具体的には初盆を迎える故人の御霊(みたま)を遺族が、精霊(しょうろう)船を作り、船を曳いて街を歩き回り流し場まで運びます。そして極楽浄土に故人の魂を送り出すという行事です。
故人を偲ぶお祭りって素敵ですね
あくまで故人を偲ぶ儀式ではありますが、街中で行列の鐘の音と掛け声が木霊(こだま)します。
見送る側がしょぼくれた顔していたら故人も悲しくなるからということでどんちゃん騒いで笑顔で送り出そうということなのかもしれません。
中国と親交の深い長崎は中国の影響もあり、爆竹を鳴らす風習があるので意外と爆音がなる儀式となっています。
ですので、爆竹の消費量も半端ではないです。精霊流し後は街中の至る所で爆竹が見られます。(爆竹消費量は長崎が全国の中でもダントツで多いそうです)
これは中国の旧正月行事である春節と通じるところがありますね。
爆竹を鳴らすのは魔を払う魔除けの意味があるそうです。
なかなか、長崎以外の人にとっては故人のために船を作って送り出してというようなことをする機会がないため、精霊流しは新鮮に映るかもしれません。
この船は精霊(しょうろう)船と呼ばれ、造形も様々で故人の思いを汲んであれば特に決まりはありません。
船を見れば、その人がどんなものが好きで何をしていたのかと生前の姿を明確にイメージすることができます。
手触りできるほどのイメージができるのでより故人との距離を近く感じられることが精霊流しの一番の魅力だと思います。
精霊流しは故人との向き合い方を考えるいい機会になるのではないかと思います。
ただ、そんな長崎ですからお盆の墓参りのしかたも独特です。
家紋入った盆提灯を墓地に下げて、墓前で花火をする習慣があります。
これは、中国からはいってきた風習の一部が長崎に根付いて今も残っている名残です。
花火や爆竹の音でご先祖様が帰ってくるのを盛大にお祝いするという意味があります。
こちらも長崎以外の人ではあまり見ない風習なので驚かれるかもしれません。
精霊流しも墓前花火も亡くなった故人を大切に思う結果生まれたものなのだろうと思うと、素敵だなと思います。
*注意書き*
(近年は故人を偲ぶというよりも派手に騒けばいいというようなマナー悪い方がいます。人がいる近くで花火をしたりと危険なことをする人もいるので参加される際は火傷などをしないように注意してください。また、爆竹や花火で音もすごいのでゆっくり楽しみたい方は耳栓を用意することをお勧めします。)
まとめ
長崎「精霊流し」は故人を大切に思う気持ちから伝統として残った行事です。
お盆に実家に帰省して墓参りをして墓前に手を合わせる。遺影をみて故人を想う。
それだけではなく、今一度故人との向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか?