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細田守監督のアニメーション映画最新作「龍とそばかすの姫」が2021年7月16日より全国ロードショー公開することが発表されました。
「龍とそばかすの姫」は前作「未来のミライ」以来3年振り6作品目になります。
「龍とそばかすの姫」のあらすじは?
スタジオ地図が贈る
細田守監督の最新作『#竜とそばかすの姫』
2021年夏公開が決定しました。映画公式サイトも本日オープン!https://t.co/emcTDklpzF
ご期待ください! pic.twitter.com/FpcycFBadJ— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) December 15, 2020
まず目を引くのは全世界で登録アカウント50億人を突破するインターネット世界「<<U>>」を描き出した、1枚のコンセプトアートです。
細田監督は、00年「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」、09年「サマーウォーズ」で、発展しつつあるインターネットやデジタル技術が人々の生き方をどう変えていくかを、時代を切り取って描いています。
「サマーウォーズ」から12年…細田監督が最新の知見に基づいて、三たび、ネット世界に題材を取って現代に問いかける作品となっており、サマーウォーズ同様にネット世界を舞台にストーリーが繰り広げられます。
https://youtu.be/R1eM80jqTeM
細田守監督 最新作
「竜とそばかすの姫」それはもう李龍馥(イヨンボク)やん pic.twitter.com/NNUArjHGwd
— m♡⁸ (@SKZ_flx) February 17, 2021
「竜とそばかすの姫」あらすじは?
幼い頃に事故で母親を亡くし、心に傷を抱えて生きるすず。彼女は母と一緒に歌うことが何よりも好きだったが、その死を境に歌うことができなくなっていた。
父親にも心を閉ざし、曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、すずは“もうひとつの現実“と呼ばれるUと出会う。
「ベル」という名のアバターで参加した彼女も、Uでなら自然と歌うことができた。もう1人の自分となり、心に秘めてきた歌を披露することで世界中から注目を集めるすず。そんな彼女の前に、Uの世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。
細田にとって本作はアニメーション映画監督になる以前から「ずっと創りたいと思っていた映画」だという。
「いつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います」と語っている。
特報では、すずが住む高知の自然豊かな夏の風景と仮想空間・Uのカットが多数公開。Uを浮遊するたくさんのアバターやすずのアバターであるベルの姿、そして謎の存在・竜の表情も切り取られた。
「サマーウォーズ」「バケモノの子」など、これまでの細田作品でモチーフの1つになってきたクジラの尾びれも登場する。
細田監督は06年「時をかける少女」、「サマーウォーズ」、12年「おおかみこどもの雨と雪」、15年「バケモノの子」そして「未来のミライ」と、過去作全てが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
「竜とそばかすの姫」も、国内のみならず世界に驚きと気付きを与える作品になると思われるため期待大な作品ですね。
具体的なあらすじは今後公開されるため、現状では考察が捗るコンセプトアートのみの公開となっています。
細田守監督のコメント
細田守 コメント
この「竜とそばかすの姫」は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。
アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。
去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。
その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。
圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。
ネタバレやキャスト(声優)は?
ネタバレを紹介!
龍とそばかすの姫を一言で言ってしまうと細田守監督が描いたミュージカル作品です。
最大の見せ場がBELLの歌唱シーンなのでストーリーはおまけ程度でしかありません。(所々ミュージカル部分に時間を割きすぎたせいかはわかりませんが、んっ?となるようなシーン切り替わりや今までの流れをぶった斬った切り替わりなど見られます。→ジャスティスにBellが襲われて龍が助けた後なぜか急にBellが歌いだしたりするなどがそうですね。。)
なので、「おおかみこどもの雨と雪」や「サマーウォーズ」レベルの作品を見たいと期待するとおそらくその期待を満たすことはありません。
何なら導入のBELLが歌う「U」が本作最大の見せ場と言ってもいいぐらいです。
(それかBELLがアンベール(アバターの別の姿ではなくリアルすずの姿になること)されてリアル龍から信頼を得るために歌唱するシーンです。)
ストーリーに重きを置いていないミュージカル作品だと割り切ると楽しめる作品だと思います。
個人的には細田守監督作品の中で一番つまらないと思いました。ミライのみらいは視聴していないので比較出来ていませんが。。。
ヒロインのすずは高知県のバスも電車もあまり通っていないような田舎に住む女子高生です。
元々、母と父そしてすずの3人家族でしたが大雨の洪水の日に中州に残された子供を助けようとして川で溺れ母親は亡くなっています。(なぜ大雨の日に川辺に来たのかは不明)
描写が描かれておらず母が子供を助けて死んだのか?それとも助けようとして川に入った際に流されてしまい無駄死にとなってのかは不明。その後詳細は語られませんがネットの声で善人ぶって死んだのだから自業自得というシーンがあるので子供を救えずに死んだのかと思われます。
母の死をきっかけに父との親子仲は良くなく、大好きだった歌を歌うことができなくなりました。(友達から無理やりカラオケに誘われた帰りに歌おうとして拒絶反応を起こし嘔吐してしまうほどです)
そんな引っ込み思案だったすずがUで作成したアバター「Bell」の姿では歌うことが出来ました。
ベルがUの世界で歌った歌は瞬く間に編曲・拡散され人気を獲得。「U」を代表する歌姫へとBellがすずの知らないところで独り歩きしてしまいます。
そんなある日、正体不明の歌姫ベルが「U」の中でライブを開催するということで1億人を超える視聴者がベルのライブに訪れます。
そこに突然乱入してきたのが「U」で嫌われ者の龍です。
龍は暴力的であり、横暴な嫌われ者であるためUの世界での警察を名乗るジャスティスはリアル姿を晒す行為(アンベール)をしてUの世界から排除しようとします。
それに抵抗するため、龍はジャスティスとの戦闘を繰り返しています。
最初、すずは龍のリアルが気になる程度の認識でしたが次第に龍について私の大切な人。だからもっと知りたいと思うようになります。
龍のリアルについて調べるうちに、龍の正体はまだ中学生程度の子供であり毒親からのDVを受けている子供(けいくん)であると知ります。(実際にDVを受けていたのはけいくんとあきくんの兄弟)
このことを知ったすずはけいくんを助けるべく一人東京に行って、毒親と対峙。
すずの決意に気圧された親はビビって逃げてしまったため二人はすずに救われた。ありがとうと感謝を述べます。(その後の描写はないため、二人が毒親から解放されたのかどうかなどは不明。
その前のシーンで警察に連絡するシーンがあるためおそらく保護されたのではないかと思われます。
すずが龍と大切な人言っていた割には助けた後、親密になるような描写もなくその後の関係性は不明。
けい君を助けた後、家に戻ったすずは父と数年ぶりに親子らしい会話をして物語は終わります。
今までの細田守作品で描かれている親子、友情、仲間という部分は取り入れられてはいますがそこに対する掘り下げはなく、全体的にストーリーはこれまでの作品と比べると見劣りしてしまいます。
登場人物たちについて
しのぶくん..すずの幼なじみで高身長・バスケ上手いクールイケメンです。
すずの保護者的な立ち位置でありすずから好意を寄せられています。
物語終盤ですずに本当のすずの姿で歌うことでしか龍の心は動かせないと助言するシーンが見せ場ですね。
作品ではすずとの恋愛がどうなったのか描かれておらず、終始カッコいいイケメンキャラとなっています。
ルカちゃん…ルカちゃんは素直で可愛いいい女の子です。カミシンのことが好き。
見せ場はけいくんの居場所を特定する際に流れている音楽を特定するところです。
カミシン..カヌー部がないながらも一人でカヌー部を立ち上げインターハイ出場するまでの熱血漢です。ルカちゃんに惚れられて相思相愛となります。遠征で撮影した写真がけいくんの居場所を特定する情報となるぐらいあまり出演がありません。
ヒロちゃん…すずの親友でBellをUの世界で人気者へとプロデュースします。
がやがやとうるさいですが世話焼きでリアルとUの2つの世界ですずのサポートをし、リアル龍を特定するきっかけを作ります。
合唱隊の方々はBellがアンベールされてリアルすずの姿で歌うシーンの後、ちょこっと見せ場あるぐらいでしか活躍がないです。
キャスト(声優)は?
鈴役にはミュージシャンの中村佳穂さんが抜擢されています。
これまで演技経験がなく、鈴役が初めての演技作品となります。
しのぶくんは成田凌さん。カミシンは染谷将太さん。ルカちゃん役は玉城ティナさん。
そしてヒロインの親友比呂ちゃん役はYOASOBIボーカルの幾田りら(ikura)さんと豪華なメンバーが集まっています。
幾田りらさんも中村佳穂さんと同じく演技経験はないため本作が初演技作品になります。
更に龍・けいくん役で佐藤健さんが声を当てられています。
佐藤健さんは好きな役者なので嬉しいキャスティングです。
個人的にはサマーウォーズの神木隆之介さんの声が好きなので再出演してくれると嬉しいですと思いましたが次回に期待ですね。
染谷さんはバケモノの子で主人公の青年期役の声で出演されていますね。
「サマーウォーズ」
「これは新しい戦争だ」というキャッチコピーでお馴染みの細田守監督代表作。家族の絆や情報化社会のあり方に対するメッセージのようなものが感じられます。音楽も美しく聴いてるだけで思わず泣いてしまいます。 pic.twitter.com/9K6c3gpEHT
— 何か (@misakiery) December 16, 2020
まとめ
細田守監督の作品は家族愛や友情をテーマにしたものが多いですよね。
「龍とそばかすの姫」もやはり家族愛が根幹にある作品になりそうです。
龍とそばかすの姫は100%ミュージカルに振り切ってしまえば完全にミュージカルとして楽しめるのですが、重厚なストーリーを描きたいとか感動も描きたいというような思惑が見え隠れするせいでどっちつかずとなってしまい中途半端な作品で物足りなさが半端ないです。
「U」の中での物語はミュージカルパートであり、ディズニーの美女と野獣を意識し寄せすぎたせいで細田守という個性を殺してしまっているのが残念です。
細田守監督のミュージカルを見たい。もしくは最新の3Dで描く奇麗な映像美を楽しみたいという方でなければわざわざ映画館で視聴する必要はないかなと個人的には思います。
レンタル開始されてから、もしくは地上波放送で視聴するでいい作品かなと個人的には思いました。