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禁断の魔術(ガリレオ)のネタバレ(原作考察)やキャストを紹介!

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ryoです。

 

東野圭吾さん原作のガリレオシリーズ8作目「禁断の魔術」。

4つの短編「透視(みとお)す、曲球(まが)る、念波(おく)る、猛射(う)つ」で構成されていますが、沈黙のパレードに繋がる前日譚「猛射(う)つ」が沈黙のパレード公開翌日の土曜プレミアム禁断の魔術としてドラマ化されることが決まっています。

https://twitter.com/galileo_kindan/status/1549485027372568576
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何と福山雅治さんが天才物理学者湯川学を演じるのは9年振り。

時間が流れる速さをしみじみと感じます。。

沈黙のパレードに繋がる「禁断の魔術」のがっつりネタバレやキャストを記事にまとめて紹介したいと思います。

ドラマ「禁断の魔術」の原作は?

禁断の魔術は2012年東野圭吾さんより執筆された4つの短編集です。

前作「虚像の道化師」を最後にシリーズ完結させようと思っていた東野圭吾さんにふと沸き上がったアイデアから続編を書かせたというエピソードは有名です。

アイデアを一つに収めるには虚像の道化師だけでは足りず、禁断の魔術まで執筆してもらえたことは1ファンとして感謝しかないです!

更に「沈黙のパレード」、そして最新作「透明な螺旋」まで続いたことは奇跡だったのかもしれません。

https://twitter.com/akiko_2980/status/1559890210317426688

ドラマ「禁断の魔術」は小説版の禁断の魔術の1エピソード「猛射つ」を原作としています。

このエピソードは湯川学にある種の試練を課したまれまでとは毛色が違う異色作と言えると思います。

原作者の東野圭吾さんも湯川に試験を課したエピソードだと言われていますね。

教え子が科学を悪用して人殺しを企てようとしたら湯川学ならどうするのか?というアイデアから生まれたエピソードです。

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ドラマ「禁断の魔術」のネタバレを紹介!

早速ネタバレに移っていきたいと思います。

本作は長岡修(ながおかおさむ)というフリーライターの男性が死亡したことを発端して物語が始まります。

1.イントロダクション

また併せて物語のキーパーソンとなるのが湯川学の教え子古芝伸吾(こしばしんご)です。

古芝伸吾は幼くして両親を亡くし、姉と二人だけで生活しています。そんな古芝伸吾と湯川学に生まれた接点が出身高校が同じというところです。

古芝伸吾は統和高校に通う高校生で物理学サークルに所属しています。彼の代では古芝一人しかおらずこのままではサークルの存続が危ぶまれる。そこでOBに部員勧誘のためのアイデアを貰いたいと手紙を差し出し湯川から助力してもいいと返事が返ってきました。

湯川の助力を得て部活勧誘のデモンストレーションは大成功。見事部員勧誘に成功するのですが、そのデモンストレーションで披露したのが「レールガン」実験です。

この「レールガン」実験が後に古芝伸吾の運命を大きく動かすこととなります。

そしてこの実験が縁で高校卒業後、湯川のいる帝都大学への進学を決めた古芝伸吾が湯川の元に挨拶に訪ずれた帰り道、携帯に警察から電話があり姉・古芝秋穂が急死したと連絡が入りました。

2.長岡修の死が発覚

警察の元へ男性が死亡していると通報が入ります。通報者は死亡した男性の恋人からでした。

長岡修の遺体を検分すると明らかに絞殺。犯行現場からは長岡自身の持ち物が消えており、証拠を隠滅した痕跡が見て取れます。

長岡の身辺調査を警察が行うと彼が「スーパーテクノポリス計画」その先導者である大賀仁策を追っていたフリーライターであることが分かってきます。

スーパーテクノポリス計画とは科学者を集めて最新鋭の実験施設とアミューズメント施設を複合した大型IR計画です。この計画を推進してきたのが元文部科学大臣の大賀仁策でした。

大賀の地元光原市でこの誘致啓作が勧められたわけですが、地元住民の中にも反対派がいてそのリーダー格を務めていたのが料理人の勝田幹生です。

物語の発端となった長岡修の殺害はこの反対派運動を率いていた勝田幹生が行ったものでした。

勝田は最初こそテクノポリス計画を純粋に反対していましたが、反対活動の最中に自身の店が赤字負債を抱えて首が回らなくなってしまいます。

そこに手を差し伸べたのが大賀仁策でした。大賀は反対派グループをまとめて最終的に賛成派に転じさせるスパイとなることを条件に夫妻の肩代わりをしてもいいと言います。

勝田はこの要求に屈し大賀の手駒となる道を選びました。

長岡は勝田に大賀仁策のスキャンダル情報情報があると持ち込み、勝田の暴走により殺害されてしまいました。

犯人が判明したきっかけは勝田は咳を患っておりその特徴的な破裂音がする咳が印象的だったからです。

そのスキャンダル情報こそ大賀仁策の不倫情報であり、ホテル密会で愛人だった古芝秋穂が突然容体が悪化したにも関わらず不倫隠ぺいのために救命活動を放棄し見殺しにした情報だったのです。

古芝秋穂は明生新聞社の政治部で大賀仁策を担当していた記者でした。

古芝秋穂の死因は公には病死(心臓麻痺)となっていますが、実際の死因は大賀仁策と不倫を重ね妊娠したことで子宮外妊娠を起こし卵管破裂のショック死を起こしていました。大賀仁策は秋穂を容体悪化を放置しただけでなく間接的に殺害したとも言えます。

3.古芝伸吾の失踪

長岡修の死亡が判明し、捜査に乗り出す草薙。

事件現場には長岡の私物で捜査には全く関係がありそうもないものがありました。長岡のメモリーカードの中にあった突如として壁に穴が開く映像です。

この映像が事件に何のかかわりがあるのか不明でしたが、いつもの通り湯川学の元を訪れるわけです。またよくよく調べてみると突然屋形船の窓ガラスが割れる、バイクが炎上するといった類似したような怪現象がみられていることが判明します。

この怪現象に共通することは夜間人怪我無い場所で起きていること、水辺の近くであること、そして銃器のような弾痕がないことでした。

情報が不足しているよくわからないと答える湯川ですが、湯川には閃くものがありました。それは例のデモンストレーションで使用したレールガンです。

そのころ、長岡の身辺を洗っていた警察は被害者が「クラサカ工機」という会社に死亡前に連絡していたことが判明します。

警察が「クラサカ工機」を訪れると長岡修の死亡事件を境に失踪した従業員がいました。その人物こそ古芝伸吾です。

帝都大学に進学していたと思われた古芝伸吾は一月足らずで退学しており、クラサカ工機に入社していました。その理由は姉を見殺しにした大賀仁策に復讐するため。

(大学退学理由は姉の秋穂が工面してくれた奨学金を実は大賀仁策が口利きした金だったと知ったからです)

古芝伸吾はレールガンを改良し大賀仁策を殺害するために夜な夜な実験を繰り替えてしていました。この実験こそ長岡が所有していた穴が開く映像引いては度々報告されていた怪現象の正体でした。

また、クラサカ工機を古芝伸吾が失踪したことがきっかけで湯川学との接点を警察が知るところとなりました。(履歴書の学歴から湯川と同じ高校であるyことが判明しました)

4.大賀仁策への復讐

警察の調査で長岡修は大賀仁策のスキャンダルを追いかける過程で大賀仁策と古芝秋穂の不倫情報を得たこと、また不倫していただけでなく秋穂の容体悪化を放置して見殺しにした証拠を持っていたことを突き止めます。

この情報提供者こそクラサカ工機で古芝伸吾の実験に協力していた倉坂由里奈でした。

彼女は古芝伸吾に好意を抱いており、古芝の復讐を止めたいと長岡に情報提供していました。

こうして物語の中で大賀仁策に対して古芝伸吾がレールガンによる復讐を企てていることが繋がりました。

テクノポリス計画の第一歩となる地鎮祭の場に大賀仁策が出席する情報を掴んだ警察はこの機会を利用して古芝伸吾が大賀仁策を殺害しようとしていると考えます。

古芝伸吾がレールガン持ち運びの為に運転免許を取得し、ワンボックスバンを所有していることが分かっていた警察は地鎮祭会場主変を捜索しレールガンを発見します。

しかし、そのレールガンはかつて湯川と制作したデモンストレーション用のレールガンでフェイク。

実際には実験を重ね改良したレールガンを作成し地鎮祭後の始球式を狙撃の舞台で殺害することを計画していたのです。

このフェイクのレールガンをみた湯川は古芝伸吾の真の計画に気づき、彼を止めるためにレールガンの設置現場へと向かいます。

古芝伸吾に科学の正しい使い方を教えられなかったという自責の念からレールガンの制御権を奪い、合図を出せば古芝伸吾の代わりに私が大賀仁策を殺害殺害すると言います。

古芝伸吾の父親が享年、カンボジアで地雷除去に尽力していたこと、科学技術を用いて人間の生命を奪ってはいけない。科学者として過去の過ちを正さねばならない。と湯川から聞かされ古芝伸吾は殺害を思いとどまります。

禁断の魔術のラストの考察を考える!

最後、湯川がレールガンの制御権を奪い古芝伸吾が合図を出していれば湯川はためらうことなく大賀仁策を殺害してだろうと草薙、内海が語るシーンがあります。

確かに湯川は「教え子に正しく化学を教えてやれなかったことに対する罰だ」と考えるぐらいですから、合図があれば責任を全うすべく大賀仁策を殺害してもおかしくないと私も思いました。

古芝伸吾の父親は科学を制する者は世界を制す。といつも口癖のように言っている人物です。

湯川と同じく科学を正しく使いなさいと教える一方正しく扱われない科学が武器となっていることを恥じてもいました。

科学とは薬と毒の関係によく似ています。(厳密にいうと毒も薬も科学ですが。。)どんな良薬も扱いを誤れば劇薬となりえます。これは私たち現代人に対しても同様に湯川が伝えたい本当の言葉なのかもしれませんよね。

古芝君と同じように科学を正しく扱うことを私たちも肝に銘じておくべきだと思いました。

 

古芝伸吾は事件後、器物破損の罪で起訴されています。

自身の罪を受け入れて償った後、正しく化学を遣うことを肝に銘じた彼はきっと技術者の道を再び歩みだすのではないでしょうか?古芝自身も科学者タイプではなく現場の技術者タイプの方が性に合っていると考えていたみたいですから。一度諦めた大学進学を社会人をしながら志す胆力もありそうですよね。

いずれにしても古芝伸吾は正しい道を歩むのではないかと考察します。

大賀仁策に関しては古芝秋穂を見殺しにした後、凝りもせずに別の愛人を作っているクズ野郎です。

秋穂を見殺しにした証拠は揃っているので原作には描写はありませんがぜひとも政治家生命が立たれるくらいの罰が下ってほしいものです。

禁断の魔術出演キャストは?

前作に続いて、主要キャストに湯川学が福山雅治さん、草彅役が北村一輝さんで続投することが分かっています。

脇役では渡辺いっけいさん、鈴木浩介さん、澤部佑さんが続投です。

禁断の魔術では湯川×内海コンビが復活させるのになぜ?という感じはありますが、新キャラが登場し新木優子さんが湯川の相方を務めます。(吉高由里子さんでもない。。)

猛射つの主要キャラクターである

また、倉坂由里奈役に森七菜さん

古芝伸吾役に村上虹郎さん

が登場します!

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まとめ

猛射つのラストでアメリカへの留学が決まり湯川はアメリカに旅立ってしまいます。

沈黙のパレードはアメリカ帰りの湯川が登場する話となっています。

禁断の魔術に収録されている透視(みとお)す、曲球(まが)る、念波(おく)るに関してはドラマ二期で映像化されていますが原作も面白いのでぜひ原作も読んでみてください。

沈黙のパレードはサイコスリラーの金字塔「羊たちの沈黙」を想起させる内容となっていますのでぜひ映画と原作両方見てみて欲しいと思います。

 

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