沈黙のパレード(ガリレオ映画)のネタバレ(考察意味)を紹介!

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ryoです。

 

ガリレオ劇場版第3弾「沈黙のパレード」が2022年9月16日に劇場公開されます。

そして翌日9月17日に沈黙のパレード前日譚となる「禁断の魔術」が土曜プレミアムでドラマ放送されることも決まっています!

なんと驚くべきこと(時間的)に福山雅治さんがガリレオこと湯川学を演じるのは9年振り。

時間の流れる速さを実感してしまいます。。

公開目前となった「沈黙のパレード」の原作小説のネタバレや考察を今回記事にまとめて紹介したいと思います!

是非、最後までお付き合いください!

「沈黙のパレード」のタイトル意味は?

沈黙のパレードは東京都菊野市で毎年開催されている「キクノ・ストリート・パレード」と呼ばれる仮装行列の事を意味しています。

大勢の観客が訪れ熱狂に溢れた仮装行列とは対照的に菊野市民(特に「なみきや」常連客)は並木佐織殺害犯である蓮沼に復讐するために殺害を計画し凶器を運んでいました。

チーム菊野メンバーは仮装行列を隠れ蓑にして凶器を運んでいることを承知していましたが、それを黙認していました。これは菊野市民(特に「なみきや」常連客)が蓮沼に対して復讐心を抱えていたからです。

つまりこれから起こる殺人行為を黙認していた。ということを意味しており、タイトル名黙のパレード」へと繋がっています。

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「沈黙のパレード」のネタバレを解説

「沈黙のパレード」は前日譚となる「禁断の魔術」から4年後、アメリカ留学から帰国した湯川が東京都菊野市に帝都大学新研究施設配属となったことから始まります。

月日が経ち、准教授だった湯川も帝都大学の教授へと昇進しました。若くて凛々しかった湯川にもちらほらと白髪が混じっていたという描写からも時間の経過を感じます。

前置きはこのくらいにしてネタバレ部分に触れていきたいと思います。

事件の発端となったのはかつて女児殺人事件で逮捕されその後不起訴となった「蓮沼寛一」という人物が菊野市仮装パレードの最中に突如死亡したということです。

蓮沼寛一殺人の実行犯を明らかにすると「新倉直紀」になります。(新倉直紀は並木佐織の歌唱の才に惚れ込みプロデュースを考えていた資産家の元ミュージシャンです)

ただ、単純に新倉直紀を犯人と書くわけにはいきません。流石東野圭吾マジックというべきでしょうか?この殺人事件には複数の共犯者がおり複雑な人間関係があります。主犯格は並木佐織の父親「並木祐太郎」、姪(本橋優奈)を蓮沼に殺害された「増村栄治」、並木祐太郎の親友「戸島修作」、並木佐織の恋人「高垣智也」、商店街の顔役で書店経営者「宮沢麻耶」です。

彼らは共犯し、凶器の「液体窒素」をパレードの小道具(宝箱)の中に忍ばせ、仮装行列に紛れて凶器を運び出すという計画を思いつきます。そうして事件現場となる事務所倉庫で蓮沼から事件の真相(ここでの真相とは並木佐織殺害事件の真相)を聞き出したのち、窒息死させる計画でした。

これらの計画は多くの共犯者に少しづつ犯行に協力させることで計画の全容を明かさない。そうすることで警察が例え真相にたどり着いても協力者は罪に問われない。それどころか事件を複雑化させて捜査を撹乱し蓮沼殺害を遂げることが出来るというものです。

 

殺害された「蓮沼寛一」と言う人物を一言でいうと人の意を介さない悪の権化ともいえる人物です。幼少期に警官だった父親から凶悪犯を自白させて刑務所にぶち込んでやったという仕事の自慢話をよく聞かされていました。警察は自白を証拠の王様だと考えている。だから状況証拠のみで確実な証拠がなくても取調室にいれて自白させてしまえばゲームセットだと。直接的な証拠さえ残さなければ後は黙秘しておけば罪に問われないということを学習しました。

後に蓮沼は本橋優奈と並木佐織を殺害しています。

蓮沼寛一を通して接点を持つ人々により本作の事件は引き起こされています。

1.増村栄治

物語の開始よりも23年前、蓮沼は当時12歳だった本橋優奈に悪戯目的で接触し殺害しています。この事件は状況証拠は揃っている。後は蓮沼の自白があれば解決する…そんな状況でしたが蓮沼が黙秘をし続け証拠不十分で最終的に無罪となっています。

殺害された本橋優奈の母親は娘の失踪一月後に自責の念から飛び降り自殺をしています。その人物こそ本橋優奈の母親であり増村栄治の異父妹である「本橋由美子」です。(増村栄治と本橋由美子は父親が違うことから戸籍が別々でした。二人が同じ戸籍に入っていないということが後に事件を複雑化させ警察の捜査を欺いています)

宝物となっていた姪の命だけでなく、唯一の肉親である妹をも蓮沼に殺された増村栄治は蓮沼寛一に復讐することだけを目的に生きる亡霊となりました。

釈放後行方不明である蓮沼に対して復讐の機会を伺っていた増村は職場である噂を耳にします。前科者を好き好んで採用する職場あるらしい。しかもそこにはかつて殺人事件を犯して逮捕されたにも関わらず黙秘を続けて釈放された男がいるらしいと。その人物について詳しく聞くと蓮沼と言うらしい。すぐさま増村は噂の職場に職務履歴書を送り応募、職場で蓮沼と接触する機会を得ます。

ただ増村には一つだけ気がかりがありました。それは蓮沼が黙秘したため本橋優奈殺害事件の真相が分かっていなかったことです。増村は事件の真相を聞き出すため不本意ながら蓮沼と友人になり事件の真相を聞き出した後に復讐することを考えます。

祐太郎と共犯して殺害計画を立てた後、もし祐太郎が蓮沼を殺す気にならなければ後は自らの手で蓮沼を殺害させてほしいと懇願しています。

2.並木祐太郎

並木祐太郎は定食屋「なみきや」の主人で並木佐織の父親です。並木佐織はアイドル然とした美しい容姿に加えて歌唱に関して天賦の才を持っていました。

佐織も歌手になることを望んでいた為、沙織をぜひプロデュースしたいという音楽プロデューサーの新倉直紀夫妻に託すことにしました。

家族4人幸せな生活を送っていた最中、突如沙織が失踪し行方不明となりました。

行方不明から3年後、静岡県のゴミ屋敷から火事になります。燃えた家屋から年老いた女性(蓮沼の継母である蓮沼芳恵)と若い女性の遺体が見つかりました。若い女性の遺体こそ、3年前に失踪した並木佐織であることが判明します。

警察の捜査が進み、状況証拠は揃っている。しかし直接蓮沼が佐織を殺害した証拠はない。23年前の本橋優奈殺害事件と状況はよく似ています。警察は蓮沼を逮捕しますがまたしても蓮沼は黙秘を守り証拠不十分で不起訴となりました。

司法で裁けないのなら自らの手で復讐するしかない。機会があれば蓮沼を今すぐ殺してやりたいと願う祐太郎の元に訪れたのが姪を蓮沼に殺された増村栄治でした。

増村と結託し今回の蓮沼殺害の計画が進むこととなります。

事件の凶器となる液体窒素を用いた殺害方法を考案したのも祐太郎です。

3.新倉直紀

新倉直樹は佐織の天賦の歌唱力にほれ込みプロデュースを考えていました。

手塩にかけて育てた愛弟子がまさしくデビューする、その目前で沙織が失踪し3年後に蓮沼が逮捕されます。

並木裕太郎の親友「戸島修作」より蓮沼の殺人の協力を持ち掛けられた新倉直紀は快諾し祐太郎が佐織殺害事件の真相を聞き出すのに同行したいと申し出ます。

しかし、新倉直紀が同行を申しでた真意は別にありました。それは「並木佐織を殺害したのは蓮沼寛一ではなく、妻の新倉留美であることを隠ぺいする」というものでした。

蓮沼が真相を話すことを恐れた直紀は祐太郎が殺害現場に行けないように家族代行業の役者を使い「なみきや」で食中毒を起こした客を演じさせ足止めしています。

祐太郎を足止めした新倉は液体窒素を使用して蓮沼を窒息死させています。

4.新倉留美

並木夫妻から佐織を託された夫の直紀が佐織の育成に心血を注いでいる姿を隣で見ていた新倉留美は佐織がどんどん成長していく様を嬉しく思っていました。

元プロ歌手の留美からみても佐織の歌唱力は桁違いでこれが天才というものなのかと感嘆する程です。ところが、ある日佐織がレッスンに乗り気でないことが気になります。

佐織に探りを入れてみると彼氏(高垣智也)ができたといいます。

それ以降、佐織は恋愛にうつつを抜かしてレッスンをずる休みしては智也とデートするようになってしまいます。

ついに堪忍袋の緒が切れた留美は佐織に本気で歌手になる気があるのか?今のままではデビューなんてとてもできない。彼氏がいてもいいが今は恋愛を忘れなさいと発破をかけます。

しかし、佐織から帰ってきた言葉は思いもよらないものでした。

歌手の道は諦める。今は歌手を目指すよりも智也と結婚して幸せな家庭を築く夢を追いたい。既に妊娠していておなかには子供もいる。と。

絶句した留美は佐織に恋愛してもいいから歌手の道は諦めないでと思い直すことを懇願しますが佐織の意思は固くもう決めたことだからと言います。

これに激怒した留美は佐織を突き飛ばしてしまいます。突き飛ばした拍子に佐織は頭部を強打し倒れました。

留美が佐織の呼吸を確かめてみると、呼吸はなく起き上がる気配もありません。沙織が死んでしまったと思った留美は急いでその場を離れ沙織を殺してしまった後悔から自殺することを考えます。沙織が倒れていた現場に引き返してみると沙織が身に着けていた髪留め(バレッタ)があるだけで沙織の姿はなくなっていました。

実は沙織は死んでおらず、意識を取り戻して帰宅したのでは?と思った留美ですが並木夫妻から佐織がいっこうに帰ってこない。何か知らないかと連絡を受けます。

それから、3年間沙織は失踪したままとなっていましたが、蓮沼が実家のごみ屋敷を放火したことで佐織の遺体が見つかっています。

実は留美が佐織を突き飛ばした時点では沙織は気絶していただけで死亡していませんでした。

後に湯川により暴かれるのですが、沙織が倒れていた現場には血痕がなく頭部に着けていた髪留めにも血痕は確認できなかったため留美が突き飛ばした時点では死亡していなかったことが明かされます。

佐織を突き飛ばす場面を見ていた蓮沼寛一は佐織の遺体を回収し遺棄することを考えました。遺体を遺棄して遺体遺棄の時効が成立する3年後、警察に佐織の遺体を見つけさせる。そうすれば佐織を殺した犯人は自分ではないから黙秘しておけば警察は絶対につかまえられない。遺体隠ぺいを餌に留美から金を絞りとれる。起訴されたら刑務所に入れられた分は補償金を貰える。いいビジネスになると考えたからです。

しかし、佐織を実家に運ぶ途中意識を取り戻したため沙織を殺害し、実家の床下に埋めて隠ぺいを蓮沼は行っています。

留美は蓮沼の不起訴後、蓮沼から現金や肉体関係を強要されていたため夫の新倉直紀が蓮沼から留美を守るために蓮沼を殺害しています。(殺害時点では留美が佐織を殺したと思い込んでいたため留美を守る+佐織殺害の真犯人を隠すためでした)

湯川により沙織殺害時の真相を聴かされたことで、真相を隠したままでは佐織に申し訳ないと物語の最後で自首しています。

5.戸島周作

戸島修作は並木祐太郎の幼なじみで親友。並木佐織のことを家族のようにかわいがっていました。

佐織殺害事件の犯人として蓮沼が逮捕され釈放されたことに祐太郎以上に激怒していました。

祐太郎と増村が復讐計画を立てたことを知り、戸島が仮装パレードを利用した殺害を計画しています。

まず、戸島は仮装パレードを利用して凶器を運ぶことを宮沢麻耶に依頼しています。

自らの会社で使用している液体窒素を持ち出し、高垣智也に液体窒素を宝箱に隠す協力を依頼。

仮装パレードで運ばれた液体窒素を殺害現場の事務所倉庫前に運ぶことを新倉直紀に依頼。

そうして裕太郎が液体窒素を使用して蓮沼を脅し、殺害したのなら殺害方法の隠ぺいを行っています。(凶器が液体窒素であることを隠すために現場近くにヘリウムボンベを放置しています。これはフェイクで、ヘリウムガスを用いた場合でも液体窒素で殺害したときと同じような症状が出てくるため隠ぺい工作としては優秀です。しかしヘリウムガスで窒息死させるにはもっと多量のヘリウムガスが必要であるためヘリウムガスで殺害するというのは間違いだと湯川に看破されます)

6.高垣智也

高垣智也は佐織の恋人でした。

人のいい小心者でしたが、恋人の復讐が果たせるならと戸島の復讐計画に加担します。

計画では戸島から液体窒素を受け取り、仮装パレードの小道具(宝箱)に隠すというもの。

そうして後に佐織が妊娠していたことを知ります。佐織は智也からのプロポーズを受けるつもりでオン歌手への道を断念しました。

高垣智也との交際が佐織が亡くなる間接的な理由となっています。

7.宮沢麻耶

宮沢麻耶も「なみきや」の常連客で佐織のことを想っている人物です。

戸島から仮装パレードを隠れ蓑にして凶器を運ぶ協力をしています。

 

「沈黙のパレード」をラストを考察!

ネタバレに関わる人物に触れつつネタバレを紹介しましたが、もうすこし簡潔に記載します。

蓮沼寛一は本橋優奈と並木佐織二人の殺害事件に関与していた。2つの事件の遺族である増村栄治と並木裕太郎は結託し蓮沼へ液体窒素を用いた復讐計画を立てます。

復讐計画の実行役を務めたのが戸島修作であり、内容は「液体窒素」を仮装パレードの小道具に隠して運ぶことでした。

戸島により高垣智也、宮沢麻耶、新倉夫妻が共犯となりますが、新倉夫妻には秘密がありました。

それは並木佐織を殺害したのは蓮沼寛一ではなく、新倉留美であるという事実です。

なぜ新倉留美が佐織を殺したのかというと佐織が音楽の道を諦めるといったため逆上した留美が突き飛ばした際に頭部を強打してしまったことが原因です。

しかし、実際には留美が突き飛ばした時点では佐織は気絶していただけでした。留美が突き飛ばす現場を見ていた蓮沼が、殺害を口実に脅迫できると考え佐織の遺体を回収。遺体を運ぶ途中で目を覚ました沙織を蓮沼は殺害し実家の床下に遺棄しました。

佐織の遺体発見後警察に捕まり、不起訴となった蓮沼は目的通り留美を脅迫するようになりました。

新倉直紀は蓮沼が事件の真相を話すのをやめさせるため、留美への脅迫をやめさせるために蓮沼を殺害した。というのが真相です。

 

物語のラストで湯川により佐織が突き飛ばした時点では佐織は死亡していなかった可能性を訊かされ実際に髪留めには佐織の血痕は確認できていません。

ひとつきになる点があります。

湯川により事件の真相を聴いた留美が夫の直紀にも真相を話した際に、直紀は蓮沼への殺害に対して強い殺意を持って殺したと供述内容を変えたことです。

今のままであれば傷害致死でしたが、強い殺意を示したことで殺人罪となりました。

このまま自分たちが黙って沈黙を守れば事件の真相は明かされることがないと考えた新倉夫妻はたとえ自分の罪が重くなろうとも真相を話すべきだとと考えた。もちろん死んでしまった佐織への贖罪あったのだろうと思います。

しかし、これは並木夫妻と増村栄治の贖罪もあったのではないかと考察します。

彼らは何よりも事件の真相を知ることを願っていました。事件の真相を明かすことが何よりも二人への謝罪することになると新倉夫妻は思ったのではないでしょうか?また、新倉直紀が蓮沼を殺害したことで増村栄治と並木祐太郎が蓮沼へ自らの手で鉄槌を下すチャンスも奪ってしまっています。このことに対する食材でもあったのではないかと考えています。

まとめ

沈黙のパレードはガリレオの中でもあまり凝った科学チックなトリックが使われていない点がいつもの作品と異なっています。どちらかというと復讐劇という側面が強いですから。

ガリレオは科学ミステリー、加賀恭一郎は人情ミステリーだなと個人的には思っていますが今回は人情寄りになっているかなと思います。

初登場時は科学者然として合理的なことは一切不要というようなイメージがあった湯川ですがシリーズを通して年齢を重ねたからなのか?それとも作者の東野圭吾さんの中で湯川のイメージが変わったからなのか?はわかりませんが、段々と人情を介するようなキャラクターに成長してきた感じがします。これは劇場第二作目「真夏の方程式」でもよく表れています。

現在、最新作「透明な螺旋」が刊行されていますので湯川が更に変わったか、ぜひ読んで楽しんでみてください!

 

 

 

 

 

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