残像に口紅をのあらすじや最後(結末)は?カズレーザーお勧めの一冊!

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ryoです。

 

時をかける少女や富豪刑事などで馴染み深い小説家筒井康隆さん原作の実験的SF小説「残像に口紅を」を御存じでしょうか?

今から32年前に執筆された本ですが、2021年7月28日に不可解な現象が起こりました。

突如、各種通販サイトで軒並みランキング上位に「残像に口紅を」が入ってきたのです。

Tiktokerのけんご(@けんご 小説紹介)さんがtiktokで紹介したことがきっかけで3.5万部の緊急重版のメガヒットを記録し、じわじわと人気に火がついたのです。(けんごさんの紹介動画は580万回の再生回数を記録しています)

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以前、アメトーーークでカズレーザーさんが紹介した小説でもあります!

この時も。各種通販サイトで一位に入り、10万部を超える重版が起こっています。

残像に口紅をがいかに凝らされたギミックをもっているのか?最後の結末はどうなるのか?というネタバレ上等な部分を今回は記事にまとめて紹介したいと思います。

「残像に口紅を」はどんな本なの?!

「残像に口紅を」は筒井康隆さん執筆の短編小説です。

これだけ聞くと何ともない小説のように感じてしまいますが、普通の小説とは一線を画すギミック(仕掛け)があるのです。

それは章が変わるごとに少しずつ使用できる言葉が消えていくというギミックです。

「あ」という言葉がなくなると、愛やあなたという言葉もなくなってしまうのです。

@kengo_book

これぞ文学の良さ。たまらん。#本の紹介 #おすすめの本 #小説 #小説紹介

♬ 無音 – High-Resolution Raboratory

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https://twitter.com/KinoUmeda/status/1420641572190707712

世界的に見ても、tiktok初の本レビュー動画から売り上げに影響する書籍が増えているそうです。

残像に口紅をといえば、漫画家である富樫義博先生の代表作「幽遊白書」の元ネタになった小説でもありますね。

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「残像に口紅を」のあらすじを紹介!

「残像に口紅を」は神戸在住の佐藤勝男という小説家の日常を切り取った形でストーリー展開がされます。

彼には、妻と3人の娘たちがおり穏やかな日常を送っています。

ある日、友人で評論家の津田得治から提案されたことがきっかけで言葉を徐々に失っていく話をかいてみることにしました。

ストーリーの章が進む内に言葉が失われていき使用される言葉は制限されていきます。

そうした世界でいきることはどうなるのか?ということを描いた物語となっています。

「残像に口紅を」の結末(最後)は?

残像に口紅をの結末最後)は全ての言葉を失い、音のない世界を描き切るところで物語は終わります。

あまりストーリー性は重視されておらず、あくまで実験的SF小説の名の通り言葉を失っていく中で物語を展開できるのかという部分に主眼が置かれている作品です。

言葉が失われていくので、「あ」と言葉が失われると妻や家族への「愛」も同時に失われていくのです。

「き」という言葉が失われてしまうと記憶も失い、「お」という言葉が失われていると思い出もなくなります。

相手の名前に含まれる言葉を失うと主人公にとってはその人物も同時に失う(死んでしまう)のです。

言葉を失い、段々と表現方法も制限されていく主人公は苦肉の策として老人口調に変えてみたり、擬音をつかってみたりと色々試行錯誤していく過程はシュールな可笑しさがあります。

言葉(文字)が消えることで、それが与える影響は何なのか?それでどう世界が変わるのか?というのかと想像を掻き立てるところもこの小説の凄さです。

 

印象的な部分としてまだ化粧をしたことがない高校一年生になる娘を想い、薄れていく記憶の中で娘の残像に薄化粧をして紅を差し奇麗になった姿を想い記憶を娘に関する記憶も失くしてしまうシーンです。

このシーンはタイトルの「残像に口紅を」へと繋がっていきます。

私たちは言葉(文字)を使用して相手に思いの丈を伝える生き物ですがその言葉を失うと相手に思いを伝えられない歯痒さがあったり、見えているのに言葉がないためにそれを認識できなくなってしまいます。

おそらく「残像に口紅を」のような小説を他に読んだことがある方はいないと思うので一度は是非読んでみて欲しい作品です。

まとめ

筒井康隆さんの異色作「残像に口紅を」の紹介記事でした!

言葉を失うってどういうことだろう?それで世界がどう変わるのだろう?と想像したり、言葉を失うことで大事な人への想いも消えてしまうのだと色々と考えさせられたりする作品が「残像に口紅を」です。

作品のストーリーに伏線が散りばめられていてがめちゃくちゃハマる。感動した。共感した。というような面白さのベクトルではなくギミックを楽しむという面白さがあります。

人によっては哲学的という方がしっくりくる感じかもしれません。

是非とも人生の中で一度は目を通してみてもいいのではないかとお勧めできる作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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