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ryoです。
田村由美さん原作の「ミステリと言う勿れ」。
今回は紘子(ひろこ)の絵手紙暗号エピソードについてネタバレ紹介をしたいと思います。
絵手紙暗号は書籍広告に載っていたこともあって結末が気になった方もいたのではないでしょうか？
絵手紙暗号に秘められていたメッセージを一緒に紐解いていければと思います。
紘子(ひろこ)の絵手紙暗号の意味とは？
「ミステリと言う勿れ」2巻(episode3)に収録されている「つかの間のトレイン」が絵手紙暗号のエピソードになります。
手紙に隠されていたメッセージ。新幹線で隣の席の人が見ていた手紙の中には、暗号が隠されていた…！？今までに送られてきた全ての手紙にも同じ方法で隠されている暗号を読み取っていくと…。
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新幹線の席に居合わせた女性に関するエピソードなっています。
隣に座った女性・紘子さんが開いていた絵手紙をたまたま目にします。彼女の手紙を見た整は「京都には来るな？」と呟くのです。
整の呟きを耳にした女性は絵手紙を見返しますが、整が呟いた京都には来るなと言うことはどこにも書いてありません。
女性は意味が分からずはてなマークを浮かべていると整が絵手紙に隠されたメッセージの謎解き解説をしていきます。
まず、手紙は5通に分かれていて1通目の手紙には全部で8個のイラストが描いてありました。
- キウイ
- ようなし(洋梨)
- うさぎ
- トンボ
- にんじん
- はぶらし(歯ブラシ)
- くらげ
- ルビーの指輪
- ナス
このイラストの頭文字をとっていくと「キようトに歯くルナ」となります。整はこの「京都にはくるな」というメッセージを呟いていたわけですね。
更に2通目の手紙をみると、
- たけ(竹)
- マーメイド（人魚）
- サンタ
- レモン
- ルービックキューブ
- ナナホシテントウ(テントウ虫)
これを同じように訳していくと「たマサレルナ」となります。これも濁点を無視すれば「だまされるな」となります。
3枚目も同様に、訳すと「うそだ」
- ウマ(馬)
- ゾウ(象)
- タコ
4枚目では「もどるな」
- もみじ
- とけい(時計)
- ルーレット
- ナルト
最後に5枚目の手紙です。これは２つにわかれていてそれぞれ約してみると
- あかちゃん(赤ちゃん)
- ブレッド(パン)
- ナス
- いか
「あぶない」
- ききゅう(気球)
- ケーキ
- N(アルファベットのエヌ)
「きけん」となります。
紘子に対して絵手紙の主は警告を発していることが分かります。
紘子の生い立ちがこのメッセージの真意を紐解くヒントに！
紘子は整の謎解き解説を聞くと、納得したように整に自身の生い立ちを話はじめます。
紘子は幼少期に両親を亡くしており、育ての母(サキ)に育てられました。育ての母であるサキは実母の友人で看護師をしていたそうです。
サキの元で育った紘子はある日サキのクローゼット奥に手紙があることを見つけます。その手紙の内容は実父とサキが交わしたやり取りが書いてありました。
手紙に記載されていた住所へ紘子が手紙を送ってみると両親は死亡しておらず健在であること。母親は入院生活を送っているというメッセージが帰ってきました。
育ての母さきが両親の生死を隠しており自分に嘘を付いていたのだと考えた紘子は、サキに黙って父親に会うことを決意。
この日、紘子は手紙に書かれていた父の住所に向かうべく新幹線に乗っていて、たまたま整と居合わせたというわけです。
紘子が父親とサキがやり取りしていた手紙を取り出すとおなじようにイラストが描かれていました。
こちらのイラストを解読すると、「あばれている」
- あさがお(朝顔)
- はぶらし(歯ブラシ)
- れいぞうこ(冷蔵庫)
- テント
- るー・・・(原作ではイラストも文字も見切れている)
「ぼうりょく」と読み取れます。
- ボーリング
- うさぎ
- りんご
- ようなし(洋梨)
- くま
この２つのメッセージから父親は家庭内暴力を振るうような人間で実母と紘子は苦しめられていたのことを示唆しています。(紘子は幼かったから父親のことを覚えていないようですが)
手紙の文字は父親が書いたものだが、イラストは実母が父親にばれないようにするために書いたメッセージであると整は推理します。これらのイラストは実母が紘子に警告を伝えるためのものだったようですね。
最後のイラストでは「ひろこたのむ」「ひろこまもって」「ありがとうサキ」と読めるイラストが描いてあります。実母はサキに紘子を託して父親から遠ざけることで紘子を守ろうとしたわけですね。
ただひとつ上手く読み取れないメッセージがありました。
これを同じように訳すと「ひろこしあわふで」となりこれまでの法則では意味が通りません。
(紘子自身はこのメッセージに対して「ひろこしあわせで」と伝えたかったのだと解釈しています)
- ひ（火）
- ろうそく
- コーヒー
- しょくパン(食パン)
- あし(足）
- わし(鷲)
- ふうせん(風船)
- テント
絵手紙暗号の本当の意味は？
サキが実母から紘子を守ってほしいと託されていたのであれば、必ず同じ新幹線にサキも乗り合わせているのではないかと考えた整はサキが同じ新幹線にいるはずだと紘子に伝えます。
そうしてサキがいることを突き止めた紘子はサキから直接「実父は心不全で死亡しており、紘子に変身した手紙は実母が書いたものだと伝えます」。
京都駅に到着するとサキと紘子が降りていく背中を整は呼び止めサキに手紙の本当の意味は「ふたりでころした」となるのではないかと問いかけます。
サキは紘子が「ひろこしあわせで」と解釈したのならそれが正しい答えだと整に伝えて去っていくのでした。
紘子が読み取ったイラストは別の読み方がありアナグラム(普通に読んだだけでは意味を成さないが、順番を入れ替えると意味をもつ言葉)になっているのだと整は考えたからです。
ひ（火）→たきび(焚き火)- ろうそく
- コーヒー
- しょくパン(食パン)
あし(足)→りょうあし(両足)わし(鷲)→タカ(鷹)- ふうせん(風船)
- テント
これを正しく並べ直すと「ふたりでコろした」となりますね。
明言はされていない為、真相は不明ですがおそらく家庭内暴力を振るう父親から紘子を守るためサキと実母は父親を殺したと考えるほうがしっくりきます。
まとめ
紘子の絵手紙暗号エピソードのネタバレ紹介でした。
最後にどんでん返し要素がある絵手紙暗号エピソード。
アナグラムになっていることに気づいて真意にたどり着くとぞっとする意味が分かると怖い話となっています。
何のヒントもなしに読み融けた方は素直にすごいなと思いました。
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